今週のお題「わたしの実家」
母の実家は山奥にある藁葺き屋根のお家でした。
もちろん世界遺産でもない昔からある一般家庭の家です!
場所も人気番組の「ポツンと一軒家」の手前の村みたいなところで、山奥ってほどでもない山奥です…
私は夏休みや冬休みなどはそちらへの遊びに行き、小学生の頃は兄弟や従兄弟達と夏休みや冬休みの半分くらいはいた覚えです。
お店もないので、一日中外で遊んでいました。
夏は川は行き魚を取ったり、岩の上から飛び込んだりして、夜は都会では見られないとても綺麗な夜空を眺めて、星座を探してみたり!
冬はだんだん畑のふわっふわっの雪をみんなで固めて、ソリで滑ったり、どでかい雪だるまを作ったりして、ほんとに楽しい時間を過ごさせてもらいました。
今考えると、子供たちで川は泳ぎに行ったり、山へカブトムシを取りに行ったりとかなり危なかったのかも知れません
今の感覚では自分の子供だけで、そんことは絶対にさせませんよね…
昔はそれだけおおらかだったのか…
我々が野生児だったのか…
藁葺き屋根の家は夏でもとても涼しくて、いい風が家を通り抜けて行きました。
気密性どころか隙間風が入るので、もちろん虫もたくさん入ってきましたし、家中蚊取り線香を焚いてましたが、それも普通でしたし、夏の香りだなって感じてました。
冬は逆にめちゃくちゃ寒くて、とにかく外と変わらないくらいの服を着て、掘りコタツに入って温まってました。
その原因は熱源です。熱源がなんと木炭なのです…
掘りゴタツの中が囲炉裏になってて、その中央付近に木炭の入った鍋みたいな物がおいてあり、それに触らないように、したもなるべく近くで温まるように緊張しながらでした‼️
そんな思い出のある母の実家ですが、1番の思い出は親族総出と付近の人たちの手を借りての藁葺き屋根をかえたことです。
大きな屋根の藁を下ろすところからはじまりますが、子供ながらに屋根の上で作業する大人たちに憧れました。
藁を入れ替えていくときに、新しい藁を屋根を上に上げる作業などを手伝ったご褒美に屋根の上に上がらせてもらったことはとてもいい経験でしたし、今でも忘れることのできない思い出です。
特に高い屋根の上から見える景色と新しいワラの香りがとても印象的でした。
あの頃にスマホがあれば、きっといい景色が撮れて、SNSにアップして皆さんから沢山のいいね‼️がもらえたかも知れないですね
今ではその実家も誰も住まなくなり、数年前に更地にしました。
それでも私の心の中にはあの藁葺き屋根の家が未だに鮮明にあります。
たくさんの思い出と貴重な経験をさせてもらった母の実家‼️
今回のお題をもらって、私とそんな実家になれるといいなって今更ながら思いました。