庭の一角、草がわさわさと生えている小さな畑スペース。
そこに、今年もまた“あいつ”が生えてきました。
そう──
植えた覚えのない、じゃがいもです。
■ きっかけは「腐ったジャガイモ」
今から5年前。
スーパーで買ってきたじゃがいもを、気づけば放置してしまい…
「やってしまった」と思いながら、庭の端にある畑の片隅へそっと埋めたのがはじまりでした。
完全に“捨てた”感覚。
まさか、それが発芽して、立派な葉を広げて、
しかもちゃんとじゃがいもを実らせるなんて──
あの時は本当に驚きました。
■ 翌年も、その翌年も…
それからというもの、毎年のように春になると、この“ど根性じゃがいも”が芽を出します。
特に何か植えたわけでもないのに、勝手に生えてくる。
しかも成長が早い。
そして、ぐんぐん茎を伸ばして、ちゃんと収穫できるんです。
全部掘り起こしたつもりでも、どうやら土の奥にいくつかは残っていて、
また翌年には芽を出す。まさに、庭の生命力の象徴。
■ 5年目の今年も…元気です
今年もふと気づけば、この青々とした葉っぱ。
見覚えのある“あの”姿。
「お、今年も来たな」と、ちょっと笑ってしまうような安心感。
育てているというより、“同居している”ような感覚です。
■ じゃがいもって、強い。
調べてみると、**じゃがいもは「植えっぱなし多年草」**として強靭な植物なんだそう。
ちゃんと手入れをすれば病気も予防できますが、野良でも意外と元気に育つことも。
ちなみに、うちのど根性じゃがいもは特に何もしてません(笑)。
肥料も水も、自然まかせ。それでも育つんだからすごい。
■ 野菜って、「自然に還る」ってこういうことかもしれない
家庭菜園をしていても、「これは計画して植えた」「これは育たなかった」なんて話はよくあるのに、
このじゃがいもだけは**「捨てたら勝手に増えた」**という、まるで逆の現象。
“生きものって、強いな”って思います。
育てたというより、「勝手に咲いてくれてありがとう」みたいな。
■ 今年もきっと、収穫します
おそらくまた、夏前にはいくつか収穫できるでしょう。
そしてたぶん来年もまた、畑の隅からひょこっと顔を出してくる。
そんな**“自然のリマインダー”**が、ちょっと愛おしく思える今日この頃。
🥔「植えなくても、育つ命がある」
それだけで、ちょっと元気をもらえる庭の風景でした。