梅雨の季節──ロードバイク乗りにとっては、なかなかつらい時期です。
「走れないのがストレス…」「梅雨でもトレーニングしたい」
そんな気持ちはすごく分かります。実際、私も走ります。少しくらい雨でも走ってしまいます。
でも、そんな中で身をもって学んだ“危険”があります。
■ 「晴れてるのに…路面が濡れてる」
ある日、前日の雨が朝には止み、「お、今日は乗れるかも」と思って早朝ライドに出かけました。
空は晴れていて、見た目には完璧なライド日和。
──でも、路面は違った。
日陰の区間や住宅街の路地は、前日の雨水が残っていて、乾いて見えても実は濡れている状態。
そのことをすっかり忘れて、いつも通りのスピード、いつも通りの感覚で走っていたのです。
そして、緩やかなカーブを曲がろうとした瞬間──
前輪が「スッ」と滑って、体ごと吹っ飛びました。
結果としては、膝の打撲とグローブ破損程度で済みましたが、ヒヤリとした感覚は今でも忘れません。
■ 雨の日ライドで気をつけるべき3つの「油断ゾーン」
実際に雨や濡れた路面で乗ってみて感じた注意ポイントを、改めてまとめてみました。
① 白線・マンホール・鉄板の上は「アイスバーン」
晴れていても濡れているとき、特に滑るのが「白線」や「金属系の蓋やプレート」。
そこにタイヤが斜めに乗ると…一瞬で持っていかれます。
② 晴れの直後=一番危険
雨が止んで「大丈夫だろう」と思うこのタイミングが、実は最も危険。
油やゴミが浮き出ていて、滑りやすさMAXの状態です。
③ ブレーキは2秒早め・2倍ゆっくり
濡れた路面では、制動距離が大幅に伸びます。
「止まれたはずの距離」で止まれない感覚を一度でも体験すると、早めブレーキが習慣になります。
■ 雨の日装備で“滑り”と“冷え”を防ごう
「どうしても乗りたい」という気持ちは止められないので、準備だけはしっかりしておきましょう。
タイヤは太め&グリップ重視のものを選ぶ(23C→25Cなども効果あり)
フェンダー(泥除け)で後輪跳ね上げを防止
レインジャケット+撥水グローブで体温維持
サングラスで水はね対策
どれも「安全&快適」の両立に役立ちます。
■ まとめ:梅雨ライドは、晴れの日より“2倍慎重に”
ロードバイクは、自然と一体になれる素晴らしいスポーツです。
でも、それだけに「路面がすべて」とも言えます。
梅雨は走れる日が少なくて焦る気持ちも出てきますが、その分1回1回のライドを大切にしたいところ。
「少しでも怪しい路面には近づかない」
「急なカーブやブレーキを避ける」
「晴れていても路面は別」と心得る
これだけで、命を守れるかもしれません。
どうか皆さんも、梅雨のライドは無理せず、安全第一で楽しんでくださいね!