5月に入り、朝の空気が一気に“夏の匂い”をまとってきました。
ロードバイク乗りとしては、テンションが上がってくる季節です。
空は高く、風はぬるく、そして日差しは、強い。
実はぼく、夏ライドがいちばん好きです。
汗をかく開放感、ボトルの冷たい水、そしてライド後のアイスコーヒー。
“生きてる!”って感じがするんですよね。
でも、そんな夏のライドを安全に楽しむためには、ウェア選びと事前準備が絶対に欠かせない。
これ、年々身に染みてきました。
◆ 「ただのTシャツ」じゃダメな理由
昔は「夏だから通気性の良いTシャツでいいでしょ」って思ってたんです。
でも、夏ライドは想像以上に体力を奪います。
気づけば背中がビショビショになり、汗で貼りつく服、止まらない日焼け…
その日の夜、脱水症状と肌ヒリヒリで苦しんだこともあります。
つまり、「なんとかなる」じゃすまされないのが夏のロードバイク。
◆ 本気で選びたい、夏ウェアのポイント3つ
1.
吸汗速乾性は“最優先”
これがないと汗が溜まり、体温調節ができません。
汗冷えと熱中症、両方の原因になります。
最近は、接触冷感タイプの素材も多く、着た瞬間ひんやりするのがありがたい。
2.
UVカット機能+長袖選択肢もアリ
「夏に長袖!?」と思われるかもしれませんが、直射日光を遮る効果は絶大。
アームカバーや薄手の長袖ジャージで、肌を守る選択を。
3.
背中のベンチレーションと明るめカラー
汗の抜け道=快適さ。
背中や脇に風が抜ける工夫があるものを。
また、黒などの濃い色は熱を吸収するので、白・ライトグレー・ネオンカラーなどが実は正解だったりします。
◆ 実際にぼくが“失敗”から学んだこと
ある夏の日、無地の黒ジャージ+濃紺レーパン+1本ボトルで100km。
帰宅後、頭痛、吐き気、そして熱中症手前。
風もない日だったので、体から熱が逃げなかったんです。
それ以来、
ウェアは明るく
ボトルは2本持ち(うち1本はスポドリ)
補給食もウェアポケットに常備
この3つを絶対に守るようになりました。
◆ ウェアは“モチベーション”にもなる
そして何より、新しいウェアを着るだけでライドの気分は変わる。
自撮りしたくなるようなデザインも増えてきましたし、
ブランドによっては「着心地が神」なものもあります。
個人的には、Y’s RoadやRaphaの夏モデル、パールイズミのクールフィットシリーズあたりが今期気になっています。
どれも軽量・通気・UV機能ありで、かつ見た目もスタイリッシュ。
◆ まとめ:夏を楽しむための準備は、“命”の準備でもある
ぼくたちは、自転車で“自然の中”に出ていく。
だからこそ、自然の厳しさにも向き合わなければいけない。
夏が好きだからこそ、ちゃんと備えて、心から楽しめる準備をしたい。
ウェアひとつ、ボトルひとつ、ほんの少しの意識で、ライドの快適さも安全も変わる。
これからの季節、また新しいウェアで風を切る瞬間を、最高の思い出に変えるために。