まだ薄暗い時間に起きて、ロードバイクにまたがる。
ひんやりとした空気と、ほんのり明るくなり始めた空。
やっぱり早朝ライドはいい。
今日は30キロほど、近所をぐるりと回った。
特別速くもない、特別遠くもない。
ただ、風を切って走るだけで心がほぐれる。
やっぱり、自転車に乗るっていいな、そんなことを思いながら、帰宅した。
ライドの後は、“のんびりメンテナンス日和”
シャワーを浴びて、軽く朝ごはんを済ませた後。
ふとガレージに目をやると、汗と一緒にちょっとだけ汚れた愛車がそこにある。
いつもなら「また今度でいいか」と思ってしまうところだけれど、
今日はなんとなく、のんびり手を動かしたい気分だった。
まずはチェーンから。ゆっくり、丁寧に。
ウエスとチェーンクリーナーを手に取り、くるくるとクランクを回しながらチェーンを拭く。
真っ黒だった汚れがウエスに移るたびに、ちょっとした達成感がある。
普段はチャチャッと済ませてしまうこの作業。
今日は慌てない。
一コマずつ、丁寧に拭き取る。
すると、気づく。
「あ、最近このリンク部分、ちょっと動きが重かったかもな」
「ここ、少しオイル足しておこう」
ただ走るだけでは見えなかった小さな変化に、静かに気づく時間。
タイヤの空気を入れる。それだけでもうワクワクする
続いて空気圧チェック。
ゲージを見ながら、「今日は少し高めにしておこうかな」と調整する。
シュポシュポと空気を送り込むだけで、タイヤがどんどん元気になる感じがする。
ゴムの張り、指で押したときの反発。
走り出す前の“期待感”が、こんな作業一つでも蘇ってくるから不思議だ。
フレームも拭き上げて、ピカピカに
仕上げに、フレームを柔らかいクロスで拭く。
日差しを受けて、細かな金属パーツやロゴがきらっと光る瞬間。
思わず「よしよし」と声をかけたくなる。
乗らない日ももちろん大事だけど、
走ったあと、こうしてバイクに触れる時間もまた、特別だなと思う。
道具を手に取るだけで、次のライドが楽しみになる
今日は別に、特別なメンテナンスをしたわけじゃない。
チェーンを拭いて、空気を入れて、フレームを磨いただけ。
でも、手を動かすたびに、次に乗るときのイメージがふくらんでくる。
「あの川沿い、また走りに行こうかな」
「今度は峠に挑戦してみてもいいかもな」
メンテナンスって、ただ整備するだけじゃない。
未来のライドへのワクワクを、静かに育てる時間なんだ。
まとめ:走らない日も、バイクと過ごす楽しみ方
ロードバイクに乗る楽しさは、スピードだけじゃない。
ペダルを踏まなくても、ハンドルを握らなくても、
ただそっと愛車に触れるだけで、
「また走りたい」という気持ちが湧いてくる。
今日は、そんな小さな幸せを再確認できた休日だった。
次にまた、思いきり風を切るために。
のんびりと、バイクにありがとうを込めて。
そんな時間を、自分にプレゼントしてみるのもいいかもしれない。