いま自分が乗っているのはキャノンデール。
アルミフレームの美しい造形と、軽快で反応の良い走りにはとても満足しているし、何度もロングライドに連れていってもらった相棒だ。
けれど──ふとした瞬間に思い出すのが、あのBMCというバイク。
キャノンデールとの日々、そしてBMCへの視線
キャノンデールはどこか「走りを楽しむための道具」としての信頼感がある。
CADDシリーズのようなアルミフレームは、本当に良くできていて、軽さも剛性も、コントロール性も申し分ない。
何台ものバイクとすれ違ううち、あるとき視線を奪われたのが、BMCのロードバイクだった。
BMC──そのシャープでモダンなフレームライン、ミニマルなロゴ、そして洗練されたカラーリング。
「かっこいいバイクに乗ってるなぁ…」と素直に思った。
比べてしまう、それでも惹かれてしまう
キャノンデールに何の不満もない。でも、BMCを見るとどこか心がざわつく。
ブランドの方向性が違うのだ。キャノンデールはアメリカらしい合理性と技術の融合、BMCはスイスらしい構造美と精緻なバランス感覚。
今注目しているのが「BMC Teammachine ALR」。
アルミモデルながら、まるでカーボンのような洗練されたフレーム。
特に水平に近いトップチューブと、無駄のないジオメトリはキャノンデールとはまた違った“かっこよさ”を感じさせてくれる。
「見た目に惹かれてもいいじゃないか」
そう自分に言い聞かせながら、スペックやサイズを何度も見てしまう。
そして…サイズが、ない
そう、最大の壁が「サイズ問題」。
BMCはヨーロッパブランドらしく、サイズ展開がやや大柄で、日本人にフィットするモデルが少ないことが多い。
ショップで見つけたときに「自分のサイズだけ在庫がない」なんて経験、もう何度目だろう。
それでも、在庫がないからこそ、余計に気持ちは募る。
「もしサイズがあったら…」
そう思いながら、今のキャノンデールにまたがる自分がいる。
乗り心地はどう違うのか?
キャノンデールは軽快で反応が良く、ダンシングではバイクが前へ出る感覚が気持ちいい。
一方で、BMCはどちらかといえば「剛性感のなかにしなやかさがある」乗り心地と聞く。
硬すぎず、でも確実に力を受け止めて推進力に変えてくれる。
そうしたバイクは、ヒルクライムでも平坦でも“じわじわ効いてくる”走りになる。
もし今のバイクから乗り換えるなら、「走りの違い」よりも「乗っている満足感」が大きな要素になるかもしれない。
憧れのバイクは、心のなかに棲み続ける
BMCは、ただのバイクじゃない。
どこか“理想”をかたちにしたような存在だ。
今すぐに手に入れることはできなくても、気づけばいつも心のなかにそのシルエットがある。
今乗っているキャノンデールが悪いわけじゃない。むしろ素晴らしいバイクだ。
だけど、それでも「他の誰かがBMCに乗っていたら、自分はどんな気持ちになるだろう?」と考えてしまう。
まとめ:今を楽しみつつ、憧れも大切に
キャノンデールでのライドを楽しみながらも、BMCへの憧れを持ち続けている。
それって、すごく自然なことだと思う。
むしろ、そうやって「次に乗りたいバイク」「いつか乗ってみたい一台」があるからこそ、今のロードバイク生活がもっと楽しくなるのかもしれない。
だからこれからも、BMCの在庫があるかどうか、ついチェックしてしまうだろう。
そのたびに、またちょっとワクワクする。
そうやって、次の一歩へ向けた気持ちを温めていくのも、ロードバイクの楽しみのひとつだ。